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2011/09/28
「わからない......」ままにはしておけない! 「ねんきん定期便」の読み解き方
年に1回、誕生月に送付されてくる「ねんきん定期便」。これには、老後の年金額が決まる大切な年金記録が記入されています。また、年金は老後だけでなく障害などでも受給できるもの。イザというときに困らないように、しっかりとチェックをしておきましょう。エスカーラのアンケートでは約6割の人が定期便をチェックしているとのこと。大切な情報ですから、できれば全員に確認をしてほしいものです。では、どのような点を見ておけばいいのでしょうか?
まず、未加入期間がないかを確認しましょう。年金の加入期間は20歳から60歳までの40年間です。学生であっても関係ありません。エスカーラのアンケート結果でも、学生時代の未加入期間があるという人がちらほら。
この未加入期間、この先どのような影響があるのでしょうか?
まず、老後にもらえる年金について考えてみましょう。現在、65歳になると支給されている老齢年金。これは、原則25年(300月)の加入期間がないと受給できません。1カ月でも足りないと、年金はもらえないことになります。また、年金額も保険料を払った月数に応じて決まります。数カ月の未加入期間も見逃さないようにしたいですね。
年金は老後のものだけではありませんよ。障害年金や遺族年金もあります。特に、重大な障害状態になったときに受給できる障害年金は、すべての人にかかわる大事なものです。たとえば、障害等級1級(両眼の視力の合計が0.04以下など)になると、障害基礎年金として1年間に986,100円(月額82,175円、平成23年度)が支給されます。厚生年金に加入している人は、さらに上乗せとして障害厚生年金も支給されます。
この障害年金、誰でも受給できるものではありません。保険料納付要件が満たされている人のみが受給できます。保険料の滞納期間があると、障害年金や遺族年金が受給できない場合もでてきます。老後だけではない年金です。未加入期間はしっかりとチェックしたいですね。未加入期間がある場合は、障害年金の受給要件や、今から保険料を納められる期間などを、ねんきん定期便に記載された問い合わせ先(ねんきん定期便専用ダイアル)に聞き、未払いの保険料を納めておくと安心です。
最後に厚生年金についてチェックしましょう。厚生年金の加入記録には、標準報酬月額や賞与額などが記入されています。これらの金額は、厚生年金の年金額の計算のもとになるものです。これらの金額が、実態と大きく変わらないか、減給になっていないのに急激に減っていないかなどを確認しましょう。標準報酬額はさまざまな要件で決まります。疑問があれば、会社に問い合わせてみるといいでしょう。
また、転職や転勤などで空白期間がないかもチェックしてください。転勤で事業所変更の手続きがされておらず、空白期間があったという例もありますよ。
今年のねんきん定期便は、直近1年間の状況しか書かれていません(35、45歳の人は全記録が記入されています)。それ以前の記録を見たいときは「ねんきんネット」を利用しましょう。インターネットを利用して自分の記録を確認することができます。ねんきん定期便にアクセス方法が記載されていますので、気になる方はすぐにでもアクセスをしてみてください。
年金は老後の生活はもちろん、現在のイザという時にも不可欠なものです。その受給のために必要な年金の記録。しっかりとチェックをしておきましょう。
『escala cafe』にて2011年9月にWebアンケート。有効回答数282件(escala cafe会員)。
ファイナンシャルプランナー 福一 由紀さん
マネーラボ関西 代表。「等身大のマネー情報をわかりやすく」をモットーにセミナー、コンサルティングを行っている。「おもいッきりイイ!!テレビ」などのテレビ出演や雑誌のマネーコラム執筆も多数あり。
http://www.money-lab.jp/
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