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20代 働く女子の実態 ジョブ
2009年04月13日
70代前半でも若手? 20代女性茅葺職人に話を聞いた!

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昔ながらの民家に見られる茅葺(かやぶき)の屋根。風情を感じさせる佇まいですが、都会暮らしの人の中には「見たことがない」という人もいるかも。茅葺屋根を作る専門の職人さんも今ではかなり人数が減っているようです。そんな中、茅葺職人として働く20代の女性がいると聞いて、お話を伺いました。



―茅葺職人って、なかなか聞きなれない職業です。


Mさん(28歳):全国に何人くらいの茅葺職人がいるのか正確には分からないですが、減ってきていることは確かみたいですね。特に若い人が少ないです。70代以上が多くてそれ以下は珍しいです。70代前半の人は、「若手」って呼ばれることもあるくらい。20代の職人は私が知っている中では2人しかいません。ただ、私は主に関東で仕事をしていますが、茅葺屋根の需要が多い関西では若い職人さんも多いようです。


茅葺の「茅」とはススキやチガヤなどの草のことで、ほとんどの屋根が茅葺だった頃は、その地域で生えている草を使っていたのだそう。この草を積み重ね、竹で抑えて屋根を作ります。


―最近では茅葺の屋根にするという人は少ないのでは?


Mさん:消防法の理由などで建てられない場所が多いので、都内は無理なところがほとんどだと思います。私の仕事も、新しく茅葺屋根を作ることはあまりなくて、現在ある茅葺屋根の補修が多いです。


―Mさんが今のお仕事をしようと思った理由は何だったんですか?


Mさん:大学で建築を学んだ後、大工として働いていたんですが、体を壊してしまって。大工を辞めてハウスクリーニングの仕事などをしながら「会社に就職した方が良いのかな」と考えていた時に、庭師の友人の仕事場に遊びに行って、現在の親方の仕事を見たんです。その時に、やっぱり職人の仕事がしたいって思ってしまいました(笑)。それで、「弟子にしてください」とお願いしたんです。

―体力を使う仕事なので男性に比べてハンデを感じることもあるのでは?


Mさん:大工の頃に比べれば重たいものが少ないので楽です。辛いことはあんまりないですよ。顔は日焼けで真っ黒になるし、彼氏に「手をつなぎたくない」って言われるほど手は傷だらけでがさがさだけど、それも苦にならないです。


―お仕事を楽しんでいるんですね。


Mさん:特に春は、茅葺の屋根の上にいるとすごく気持ちいいんですよ。最高の気分が味わえます。茅葺屋根の家って、夏は涼しくて冬は暖かくて、すごく快適です。これから絶対見直されていくのでは? って思っているんですけどね(笑)。


―茅葺の良さをもう少し教えてください。


Mさん:茅葺は人工的なものを使わないので、自然にも優しいです。通常の家を解体すると大量の廃棄物が出ますが、ほとんど燃やせないもの。茅葺の家はゴミも出ないし、すごくエコだと思います。葺いたばかりの屋根は本当にキレイですよ。心が落ち着く人も多いんじゃないかな。ただ、今の住宅に比べると維持費はどうしてもかかるということはあります。


―今後の目標は?


Mさん:まだまだ一人前ではないので、早く「茅葺職人です」って自信を持って言えるようになりたいです。5年後には独り立ちできるようにならないと……と思っています。




ありがとうございました。「茅葺屋根の家に住む人たちから聞く話はとても面白い。そういう出会いもこの仕事の魅力のひとつ」と話すMさん。「一人前」になる日も、遠くないはずです!



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(小川たまか/プレスラボ)



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