「8年付き合った人と別れた後、次にできた彼とスピード結婚」
「半年記念をラブラブデートでお祝いした次の日から、彼氏からの連絡が途絶えた」
「7カ月ぶりに帰国する彼と過ごすためにハイアットを予約したのに彼にドタキャンされた……」
思わず「えっ!?」と聞き返してしまいそうになるエピソードですが、その反面、「似た話、友達に聞いたことある」、「昔そういう目にあった!」という女性も多いのでは。こんなエピソードがてんこ盛りなのが、『さいごのおとこ』。
著者は20代前半から女性誌などでコラムニストとして活躍してきたLiLyさん。これまで何冊ものエッセイを発売してきた現在27歳の彼女のこの作品のプロローグによれば、様々な恋愛を経験してきた20代後半の女性が探しているのは「さいごのおとこ」、とのこと。
男性に比べて女性は総じて恋愛相談をしたがる生き物ですが、女性だって誰にでも話すわけじゃありません。願わくば、「頭が良くて」「経験豊富で」「はっきりものを言ってくれて」「でも上から目線じゃない」人がいいもの(ワガママですけどね)。恐らく著者はこの条件を兼ね備えているからこそ、これほど多くの女性のストーリーを語ることができるのでは。
思わず「なるほど」と思ってしまったのは、後半部分でチラっと出てくる、実際に起こった少年事件への視点です。自身の小学生時代を振り返って当事者の少女らの環境を推測していますが、これがまたリアリティがありました。ちょっと言いにくい内容のことをサラっと書いてます。このあたりからも、著者の観察眼の鋭さがわかるかも。
付け足しますと、男性が手を伸ばしにくい装丁と文体ではありますが、男性が読んでも案外面白いのではないかと思った次第(リリーつながりで、リリー・フランキーさんの『女子の生きざま』が男女問わず読まれているように)。
現在、彼女のいる男性と彼女のいない男性(どちらも20代)に読んでもらったところ、「女性って恋愛に対して思ったよりも責任感があるんだと思った」(彼女アリ)、「……これが肉食女子の実態か
