




東京・千代田区。東京メトロの大手町駅に直結した三井物産本社ビルの13階に、小山裕子さんが勤める三井物産トレードサービスのオフィスがあります。
午前9時15分。小山さんは、スーツ姿のビジネスマンにまざって出社します。主な仕事は、外国為替部での輸入関連業務。三井物産トレードサービスは、三井物産の輸出代金回収や輸入代金決済など外国為替関連の事務処理を一手に引き受けているため、小山さんの仕事は三井物産の輸入の中核を担っていると言っても過言ではありません。
小山さんは4年制大学の経済学部を卒業後、大手銀行に入行した経歴を持ちます。外国為替を扱う部署に配属され、約3年間外国為替の決済の流れや、L/C(Letter of Credit=信用状)などの専門用語の知識を身につけました。
「仕事はすべてひとりで行う体制だったので、忙しくて残業も多かったんです。でもやりがいをあまり見出せず辞めようと思っていました」そんなとき結婚が決まり銀行を退職。しばらく主婦業に専念したそうです。「半年間は生活リズムをつかむ意味でのんびりしました。銀行時代は疲れていたんですね。疲れがとれたころ、もう一度働きたいと思い始めたんです」
そして三井物産に勤める友人に偶然出会ったことが、三井物産トレードサービスで働くきっかけになりました。


「新しい職場を探すとき、銀行以外の分野で経験を活かしたかったんですが、『私は銀行の経験しかないから銀行でしか通用しない』と思いこんでいたんです。でも、三井物産に勤めている友人が、銀行以外に商社でも外国為替の経験を活かせるということ、三井物産グループで働ける三井物産ヒューマンリソースという人材派遣会社があることを教えてくれました」
小山さんは、すぐに三井物産ヒューマンリソースに登録し、『外国為替の経験が活かせること』『残業が少ないこと』『専門性が高められるところ』という希望を出しました。「登録したその日に条件に合った三井物産トレードサービスを紹介していただけたんです。1週間後には働き始めました」
外国為替の経験を活かせるうえ、働きやすい職場であることが、小山さんの笑顔からも伝わってきます。「仕事の分担がはっきりしていますし、職場の雰囲気もとても穏やか。同じグループのみなさんがそれぞれ専門的な知識を持っていて、わからないことはどなたに聞いても答えが返ってくるんですよ」
現在、小山さんが就労している三井物産トレードサービスの外国為替部は、三井物産から委託された貿易代金の決済を行う部署。小山さんは、輸入決済のグループに属し、L/C関連の業務を担当しています。
「グループでは、正社員だから、派遣スタッフだから、という分け隔てもなくて風通しがいいんです。今度、正社員の方が主導になってグループ内でお昼に勉強会を開くことになったんですが、派遣スタッフももちろん参加できます。上司の方は『あくまで自主参加ですが、財産になると思うから参加してはどうですか』と言ってくださるんです」
現状に甘んじることなく、常に向上することを忘れない会社の空気が、小山さんの仕事へのモチベーションもアップさせています。「派遣スタッフだからといって特別視されることは一切ありません。今の会社で働き始めてから、責任ある仕事をしながら自分の生活も守ることができるとわかりました」
ご主人の転勤の可能性があって「いつどこへ行くかわからない」と小山さん。
「仕事はずっと続けていきたいんです。『広く浅く』ではなく、専門的な知識やスキルを身につけておけば、どこでも働くチャンスがあると思うので。今の職場は、自分がやりたいと思っている仕事を集中して深めるのに最適な場所だと思います」

「実は私、子どものころにクラシックバレエを習っていて、社会人になったら再開させたいと思っていたんです。ただ、銀行時代は忙しくてそれどころではありませんでした。最近は仕事にも主婦業にも慣れてきたので、1月からクラシックバレエのレッスンを再開させました。今は仕事もプライベートも自分がやりたいことができています」と明るい表情。
そこには、人材派遣というワーキング スタイルを活用し、自分らしく生きている女性の、輝く笑顔がありました。
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| escala vol.16 P28〜29掲載 update 07.01.26 |








