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esacala インタビュー
雨宮塔子 家族をもって“実”のつまった暮らしぶりに。
―― 2003年に出版された『金曜日のパリ』と、今回のエッセイ集『それからのパリ』を続けて読んでみると、その違いがくっきり浮かび上がります。一外国人学生の視点で捉えたていた風景や事ごとが、地に足をつけて暮らす生活者のそれになっていますね。しっかり根づくことができた理由はなんでしょう。

雨宮 
家族をもったことが大きいです。パリで結婚し、子供をふたり抱えている今は“実”のつまった暮らしぶりです。これからの自分について考えたり、我が身に降りかかることへの対処にほとんどの時間を費やしていたのが、子供を取り巻く現実的な事柄にぶつかって右往左往することが多くなりました。そうしたときに引き出される感情も具体性を帯びてきたような気がします。

―― 「子供がいるからという理由で物事を諦めるのは、子供を盾にした自分への言い訳」という一文が心に残りました。ママに対するイメージが日本とフランスではものすごく違うようですね。

雨宮 いいママである前に、子どもにとっても一人の魅力ある女に映るようになりたいと思うのです。そのための自分磨きをするのに、子育てをしていると物理的、時間的にかなわないこともあるかもしれませんが、取りかかる前にあきらめてしまうのは、やはり自分への言い訳のような気がします。フェミニンさと格好良さを併せ持つ女性が、子供の手を引いている姿は本当に様になっていて、パリには“いい女”なママが多いんですよ。

―― リポーターのお仕事は、カメラの前に立てば瞬時にカンが戻るのですか。

雨宮 
今までの仕事は、すべてアナウンサー時代に一緒にやってきたスタッフとなので、その面々と向き合うと自然に入れました。仕事と育児の両立ですか? できているとは思えません。夫や子どもに甘えっぱなしです。時間をつくることを合理的に考えて、ベビーシッターさんをお願いすることもあります。

雨宮塔子 インタビュー TOP | #01 | #02



「フランス女性は恋愛上手かもしれませんが、それは恋愛が目的というわけではなく、向上心を持って自分を磨き続けることが、恋愛につながっているのではないでしょうか。日本女性は“和”を乱さないよう、場面によっては自分を殺すところがいいところでもあり、ウィークポイントでもあるような気がします」

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